びわこ展
概況
「ニュー・アートの力!次のはじまり!」をテーマに「2024CAF.Nびわこ展」を9月11日(水)~16日(月・祝)、大津市歴史博物館の企画展示室A・B両室にて開催しました。実行委員と出品作家が共に展示作業を行い、作品同士が共鳴し合う空間を創り上げました。前回はコロナ禍の影響が残り鑑賞者は300人に満たない状況でしたが、15回目となる本展では415人に鑑賞いただきました。
恒例となった高島市と地域連携を図る共催事業の「藤樹の里キッズアート」(8月7日(水)~9日(金))で制作した子どもたちの彫刻作品と、滋賀県立美術館40周年記念事業で実施したワークショップ(8月25日(日))で幅広い年齢層の参加者の方々が制作したフロッタージュ作品も展示しました。さらに、若手作家育成プログラムとして芸大生の参加を推奨し、2名の学生が「2024CAF.Nびわこ展」に参加しました。
会期中には、本展の名物とも言えるワークショップも実施しました。15日午前に実施した「消える彫刻美術館を創ろう!」は会場と隣接する園城寺にご協力いただき、屋外で巨大シャボン玉の制作実践を行い、その場で子どもたちが体験を絵画で表現した作品を会場に展示しました。同日午後に実施した「ことばアートの世界へようこそ!」では、作品から言葉をつなげて会場のイメージを自由詩で表現しました。最終日の「ギャラリー散歩」では、表現者と鑑賞者が交流を図り純粋に作品を楽しみました。
2023年12月には「るーぶる愛知川」での作品展示活動として小品展「湖の覚層」を、2024年1月には実行委員会のグループ展「KUROGO」を開催し、地域文化に溶け込み盛況のうちに幕を閉じました。
「アートの力」を信じて、アートで文節線のないグローバルな環境を構築するべく琵琶湖から世界へと発信を続けてきた「CAF.Nびわこ展」は、皆さまのご協力があったからこそ15回目を無事終えることができました。コロナ禍で苦しんだ時期もありましたが、以前の表現環境に戻りつつあることを実感しております。しかし、その苦しみがあったからこそ、心の底から表現活動が楽しめているのだと思います。CAF.N協会の皆さま、遠方より出品いただいた皆さまと一緒に活動できたことは、関西の表現者にとって大きな財産です。本展の運営に、ご理解、ご協力、ご支援いただいた皆々さまに深く感謝申し上げます。
記録
- 名称=2024CAF.Nびわこ展
- 会期=2024年9月11日(水)~ 16日(月・祝)
- 会場= 大津市歴史博物館 企画展示 A・B 室
- 入場者=415名
- 参加者=池田𠀋一、上木淳吉、植野智子、宇高眞智子、うらゆかり、岡村満、小多譲仁、片山龍一、金森弘桔、貴志勉、金原京子、小泉桂子、 澤田蒼生、信ケ原良和、志水昌弘、下川まち子、鈴木典明、高島芳幸、圡田香奈子、新居妙子、中川知美、長沢晋一、並河冨美代、林宰久、林正彦、フジイタケシ、藤原和子、藤原昌樹、藤原みどり、日花治子、布施美子貴、星晃、堀健、松田朋子、松本かよこ、まつもとやすこ、磨野郁子、水嶋康宣、村上博、安井正子、吉岡ちえ子、藤樹の里キッズアート
- 参加者数=合計42名(平面:24名 ・ 立体:18名)