現代美術 2017CAF.N びわこ展

2017 CAF.N びわこ展

記録

■ 名称=2017 CAF.N びわこ展
■ 会期=2017年5月6日(土)〜14日(日)
■ 会場=大津市歴史博物館
■ 入場者=807名

出品者

新井知生・池田丈一・上木淳吉・うらゆかり・エトリケンジ・小多譲仁・片山龍一・加藤志津子・貴志勉・北村信樹・久保直美・小泉桂子・小泉里美・笹部紀子・渋谷信之・志水昌弘・下川まち子・下村千砂子・高田靖子・谷知也・種池仁志・辻並啓子・鳥居宏・並河冨美代・初田寿・日花治子・フジイタケシ・藤田マサヒロ・藤原和子・藤原昌樹・藤原みどり・星加民雄・堀健・松田彰・松田フサ子・まつもとやすこ・水嶋康宣・三谷幸雄・山中隆・吉岡ちえ子
合計40名(立体:16名・平面:24名)


現代美術展琵琶湖

現代美術展琵琶湖

概況

 大津市歴史博物館において2017年5月6日(土)から14日(日)、会員と地元作家の計40名で共同運営による展覧会を開催しました。企画展示室A・B両室を使用した広い会場で、ゆったりとした展覧会となり、オープニングパーティーでは関西在住作家などと交流をはかることができました。2日目午前には三井寺(天台寺門宗総本山園城寺)の協力のもと「巨大シャボン玉・消える彫刻美術館を創ろう!」、午後には会場内で作品に囲まれながら「くるりんスティック・ハイパーを作ろう!」(7日目午後にも開催)を開催。同じ造形意識により連動している2種類のワークショップを同日開催することや、巨大シャボン玉の体験後すぐにその場で「感じたこと・見たこと」を絵画表現して会場に展示するなど、万人がアートを楽しむ環境を作り上げられたと思います。7日目午後には、詩人と作家と鑑賞者が共に活動しながら現代詩を制作するワークショップ「現代詩と現代美術のコラボ・詩とアートの織りなす新たな世界へようこそ!」(写真右)を開催し、会場で感じた気持ちを言葉で表現しました。このような取り組みにより、美術作品の意義と新たな発見へと繋がりました。展覧会最終日にはギャラリーシンポジウム「ギャラリー散歩」を開催し、作家と観客が鑑賞しながらアートに対する思いを語りあいました。また、事業連携として「藤樹の里キッズアート」(7月25日〜27日、主催:藤樹の里キッズアート事業実行委員会、共催:高島市教育委員会・CAF.Nびわこ展実行委員会)では、学校では学べない美術を、教員と一緒に指導しました。「美の糸口 アートにどぼん!2017」(11月3日、主催:滋賀県・(公財)びわこ芸術文化財団)では、ワークショップの指導にあたる予定です。
 展覧会の入場者数は807人で、テレビや新聞紙面を見て来場された方も多数おられました。丁寧に時間をかけて鑑賞する方が多く、出品作家が作品を解説したり現代美術をより身近に感じてもらうこともできました。また、展覧会の感想や表現者への励ましのお言葉、今後の提案など、うれしいお声も多数いただきました。外国人の観光、学校等の美術教育、養護老人施設や他団体等の生涯学習などの団体鑑賞の場として恒例化している状況もあります。画廊や企業からの協力・支援にも恵まれ、回を重ねるごとにアートの力を実感しています。しかし、改善すべき点も数々あり、今後も運営努力を重ねていかなければ、と思っています。
 関西の美術関係者からは高い評価をいただき、多くの方々に興味を持ってもらえました。これもひとえに皆様のご理解とご協力があってのことだと思います。ご支援とご協力いただいた皆様に深く感謝いたします。(藤原昌樹)