現代美術展 2007 CAF.ネビュラ展

現代美術展,埼玉県立近代美術館,アーティストトーク

展覧会ご案内

CAF.Nの若い星々に

2007CAF ネビュラ展

主 催: CAF.N 協会
2007 CAF.ネビュラ展実行委員会
会 場: 埼玉県立近代美術館一般展示室(全室)
会 期: 2007年11月28日(水)〜12月9日(日)
懇親会: 2007年12月2日(日)
埼玉県立近代美術館レストラン『ペペロネ』
企 画: ワークショップ1(12/2)
ワークショップ2(12/2)
野外インスタレーション1(12/2)
野外インスタレーション2(12/2)
雅楽の演奏(12/2)

2007年度の終了した展覧会

2007 ルサロンドゥコンパレゾンヌーボー展 2007 CAFネビュラ
CAF.N仙台展(せんだいメディアテーク)
CAF.N松江展(島根県立美術館)
CAF.N銀座展(東京・銀座、ギャラリー風)

CAFは1978年に "埼玉美術の祭典" として産声をあげた。その後出品作家が全国的に広がったことで "現代美術の祭典" と改称したが、更に1989年には構想も新に "Contemporary Art Festival"(通称CAF)として再出発した。
78年の1回展から10回展までは公開審査によるコンクールを実施し新人の発掘に寄与し、その後も毎年、有望新人作家を迎えいれながら、マンネリ化を避けて新しい企画を積極的にとり入れるなど、絶えざる自己変革の中で真に"contemporary" たる活動をめざしてきたのである。
2004年からはCA Fを一層発展的、創造的にすべく"CA F.N(ネビュラ)協会" として新たな出発をした(ネビュラの意味については次ページ参照)。CAFの代表を務めてこられた高木康夫氏の急逝により差し当たり私が代行を務めさせていただいたが、現在230名余のメンバーを有し、本展としては今回で4回目のCAFネビュラ展を開催するまでになっている。
また、ネビュラ(星雲)という面に着目してみると、その活動は旺盛で、1997年のアイスランドでのCAF有志展(Contemporary Art From Japan)のつながりで、2004年にはCAF.Nアイスランド展、2006年のCA F.Nミシガン展、パリ・コンパレゾン展へのCA F.Nコーナー設置など海外展が開催された。また国内では2005年CAF.N京都展、2006年CAF.N横浜展、2007年CAF.N松江展、CAF.N仙台展と、国内的にも活発な活動を繰り広げている。
今日、社会の様相は混沌を増しているようにみえる。テロの拡散や、自然破壊と地球温暖化の進展、などの危機感が増しているが、他方、コンピューターやデジタル化社会の急な進捗などもあり、個人の生活の便宜が進む一方、何か落ち着きのない不透明で不安定な心理状況にあることも確かである。
現代美術は必ずしも社会をそのままに表現するという必要はないと思うが、現代に潜む問題にかかわり、それを深く表現していかなくてはならないであろう。課題は多いかもしれないが、CAF.Nの若い、新鮮な星々が少しずつでも芸術の発展に輝いていくことを願っている。

丹下 尤子


ネビュラの可能性

"NEBULA"

2007CAFネビュラ展実行委員会

CAF.NのNはNebula(ネビュラ)の頭文字で星雲の意味、アートの交流が渦巻状に展開されることと、充満したアートのエネルギーが新しい時代に生きる人たちに届くことを願って名付けられました。
CAFは1978年以来、埼玉美術の祭典、第一次CAF、第二次CAF展と呼称を変更しながら、現代美術のコンセプトと表現の問題を社会に問う運動を展開してきましたが、現在これに加え、地域とアートの交流、さらに国際交流の方向性を中軸に位置づけ、活動の密度を高めていこうとしています。
それは、一極集中の進歩発展的思考に見直しがかかり、個人や地域の独自性が求められている現在、アーティストの自由で純粋な思考が、硬直化した地域の現状を打破する糸口を生み出せるかも知れないし、また、海外の異なる文化状況の中で創作された作品に接することによって、新しい時代のパラダイムを探すためのヒントを見付けることができるのでは、と考えるからです。


展覧会開催の歴史

1978-83 埼玉美術の祭典(6回)
1984-87 現代美術の祭典(4回)
1988 現代美術120人展(Pre-CAF)
1989-91 Contemporary Art Festival(CAF)(3回)
1993-2003 Contemporary Art Festival(CAF)(10回)

The Committee of CAF.N Association

Our artists group, the"Contemporary Artists Club", has changed its name. It is now called the CAF.N Association. CAF is short for "Contemporary Art Festival", and the letter N stands for "Nebula", which reflects our wish for our art to develop and spread our widely, just like the spiral of a nebula in the sky. We ardently hope that our energy for our art will reach out to many people in this new age.
Thirty years have now passed since we first started to hold exhibitions. Examples include:

  • 1978-83 Saitama Art Festival (6 times)
  • 1984-87 Gendai Bijutsu Festival (4 times)
  • 1988 Exhibition of Contemporary Art by 120 Artists (Pre-CAF)
  • 1989-91 Contemporary Art Festival (CAF, in its initial stage)(3 times)
  • 1993-2003 CAF (in its 2nd stage) (10 times)

By means of projects such as these, CAF exhibitions were originally intended to raise social awareness of the expressions and concepts of contemporary art. The planning and managing of all the CAF exhibitions is done by the artists themselves.