現代美術 2018CAF.N びわこ展

2018 CAF.N びわこ展

現代美術びわこ展

記録

■ 名称=2018 CAF.N びわこ展
■ 会期=2018年9月19日(水)〜26日(水) ※25日(火)休館
■ 会場=大津市歴史博物館
■ 入場者=557名

出品者

新井知生・池田丈一・上木淳吉・うらゆかり・小多譲仁・片山龍一・岸田章弓乃・貴志勉・北村信樹・金原京子・久保直美・小泉桂子・笹部紀子・佐野耕平・四宮龍・渋谷信之・志水昌弘・下川まち子・下村千砂子・鈴木典明・谷知也・種池仁志・鳥居宏・並河冨美代・仁尾麻友子・畑千秋・初田寿・樋口愛・日花治子・藤原和子・藤原昌樹・藤原みどり・堀健・松田彰・松田フサ子・まつもとやすこ・水嶋康宣・三谷幸雄・村上博・森本恭代・山下はるみ・山中隆・吉岡ちえ子・吉村昌子・吉村美紀
合計44名(立体:16名・平面:28名)


現代美術展琵琶湖

現代美術展琵琶湖

概況

 大津市歴史博物館において企画展示室A・Bの両室を使用し、9月19日(水)から26日(水)までの会期で、地元作家と一緒に展覧会を開催しました。平日に始まり、平日に終わる、といった会期のため、初日の搬入・展示作業は時間に追われる状況となりましたが、年齢に関係なく、それぞれの作家が率先して役割を見つけ出し、自然な形で作家間の連携をはかり、交流することができました。初日には、複数のメディアから取材を受け、翌日の掲載記事やネット情報をみて来場される方が多数おられました。親子連れでの鑑賞や、複数のデイサービスセンターの利用者様に団体鑑賞していただくなど、たくさんの方にお越しいただきました。連携事業の「藤樹の里キッズアート2018」で小・中学生が制作した彫刻作品を展示していたこともあり、参加した中学生が来場してくれたことは嬉しい出来事でした。22日には、ワークショップ「くるりんスティックを作ろう!」を開催。23日午前には、三井寺(天台寺門宗総本山園城寺)にご協力いただき、ワークショップ「巨大シャボン玉・消える彫刻美術館を創ろう!」、同日午後には、「くるりんスティックを作ろう!」を開催。同じ造形意識を持ち、連動している「巨大シャボン玉」と「くるりんスティック」のワークショップを同日開催することで、幼児からお年寄りなど、分け隔てることなく、万人が作品を楽しめる環境が出来上がりました。24日午前には、ワークショップ「詩とアートが織りなす新たな世界へようこそ!」、同日午後にはギャラリートーク「ギャラリー散歩」を開催し、出品作家と一般の参加者が作品鑑賞しながら、それぞれの言葉でアートに対する思いを語りあい、予定時間を超過する程内容の濃いものとなりました。このような取り組みにより、作品の在り方の模索、新たな可能性への気づきと発見へと繋がりました。今回は、これまでの取り組みが評価され、「平成30年度滋賀県地域の元気・暮らしのアート事業」に採択され、記録冊子制作が可能となりました。
入場者数は557人。2日目から悪天候が続いたこともあり、前回に比べて来場者数は大幅に減りました。しかし、大津市歴史博物館にではなく、「CAF.Nびわこ展」を目指してお越しいただいた方がほとんどで、今までの来場者数よりも重たい数字であることがわかりました。より丁寧に時間をかけて鑑賞する方が多く、展覧会の感想や表現者へ励ましのお言葉、今後の提案などなど、うれしいお声を多数いただきました。画廊や企業からの協力・支援にも恵まれ、アートの力を実感しています。改善すべき点は数々ありますが、これまでの反省点を克服できるよう、新たなチャレンジに繋がり、希望にあふれる展覧会になったのではないかと思います 。
 多くの方々に興味を持っていただけたのも、皆様のご理解とご協力があってのことだと思います。ご支援、ご協力いただいた皆様に深く感謝いたします。(藤原昌樹)