現代美術展 2016 CAFネビュラ 関連企画1

ワークショップ「消える彫刻・巨大シャボン玉」

記録

■ 名称=2016 CAFネビュラ展ワークショップ『消える彫刻・巨大シャボン玉』
■ 共催=あなたとどこでもアート実行委員会・SMF (Saitama Muse Forum)
■ 開催日=2016年11月12日(土) 13:00〜14:00
■ 会場=北浦和公園
■ 参加者= 100名以上


巨大シャボン玉

巨大シャボン玉

概況

 会期中の11月12日(土)、北浦和公園にてワークショップ『消える彫刻・巨大シャボン玉』を開催しました。前日はかなりの荒天だったため、開催が危ぶまれましたが、当日は好天に恵まれ、たくさんの家族連れで賑わう、穏やかなシャボン玉日和となりました。ワークショップは「さあ、これからみなさんはシャボン玉研究所の研究員で、アーティストになって、シャボン玉を制作してもらいます。みなさんはアーティストですから、制作は、周りの人と協力してください。大人も子どもも譲り合って、消える彫刻を制作しましょう。巨大シャボン玉の一瞬しか見られない綺麗な色やカタチをよく観察してくださいね。」と声掛けをしてスタートしました。100名以上に参加いただき、アーティストも子どもも大人も、《消える彫刻》を通して1つの空間で同じ意識を持ち、それぞれの関係性を構築できた状況ができ上がりました。また、埼玉県立近代美術館の皆様にも、消える彫刻と社会の繋がりを作っていただくことができました。ワークショップの数日後、2歳の女児の描く絵に変化があったと、参加いただいた方から報告いただきました。詳細を伺うと、嬲り描きしかできなかった女児が、体験したその日の夕方から、「しゃーぼんぼん」と言いながら意識を持って、巨大シャボン玉を描くようになったとのことです。ワークショップ終了後、このような変化があったり、偶然参加された方がCAFネビュラ展へ行かれたりと、意識の起点に繋がっていることも喜ばしいことです。今回のワークショップで使用した、巨大シャボン玉液は、私の地元「比良山」の湧き水を使用し、制作しています。この湧き水は、口当たり良く、味がしっかりとした、とても美味しい軟水で、シャボン玉を艶やかにしてくれました。水道水とは明らかに違い、静かで、抵抗感がなく、シャボン玉が無限に伸び続けるような感じでした。
 この日は、CAFネビュラ展で、ギャラリートークとレセプションが開催され、私も最後まで参加させていただき、楽しく、有意義な時間をすごさせていただきました。レセプションにおいて本田貴侶代表より、〈消える彫刻・巨大シャボン玉〉が“限界芸術”であると明言していただき、シャボン玉研究所が進める「アートの入り口プロジェクト」の役割りがハッキリとしたカタチになったように感じました。
 いろんなモノ・コト・トキ・ヒトと、コラボレーションすることで、今まで気づかなかったことへの気づきに繋がることが、今回、はっきりとわかり、多くの方々に興味を持っていただくことができました。このような環境を体験させていただくことができて、本当に嬉しく 思っています。CAFネビュラ展の皆様が、いろいろな観点をもって支えてくださったこと、心より感謝しております。ありがとうございました。(藤原昌樹)