現代美術展 2006 CAF.ネビュラ展

展覧会ご案内

ネビュラの可能性

2006CAF ネビュラ展

主 催: CAF.N 協会
2006 CAF.ネビュラ展実行委員会
会 場: 埼玉県立近代美術館一般展示室(全室)
会 期: 2006年11月1日(水)〜11月12日(日)
懇親会: 2006年11月5日(日)
企 画: ワークショップ1(11/5のみ)
アーティストトーク (11/5のみ)
野外インスタレーション(11/5のみ)

現代アート展_2006 CAF.ネビュラ展ポスター



CAF.Nは世界に発信する (2006年11月記)

五月女 幸雄

CAFおよびCAF.Nは、通してみると今年で29回目を迎えた。人間に例えればまもなく30歳になる。
1970年代当時、埼玉の地は急速に都市開発化が進み、多くの美術家も新県民になりつつあった。そのような状況下で行政サイドからは県立美術館建築構想が打ち出され、それに呼応するかのように“埼玉に新しい芸術の流れを”との機運が高まった。
 1978年、県内在住の美術家を中心に現代舞踊、前衛書、詩、学識者、愛好家など多方面の分野からなる新しい芸術の会が結成され、展覧会、スペクタクル・イヴェントなどの第1回埼玉美術の祭典が開催された。以来、毎回新しい方向性を模索しながら改革発展させ、今では全国的にその輪は広がり国際的にも発信・交流するまでになった。
この29年間に関係作家はもとより、多くの評論家、ジャーナリスト、行政サイドなど様々な方々のお世話になった。自然の摂理とはいえ、創立当時の諸先輩の何人かは故人になり、かつての40代もいまは70代になり・・・。しかし、後続の新世代による新陳代謝は、CAF.Nの組織に重厚さとエネルギーを潜在させている。
このところ、アイスランドやアメリカなど海外展を通して国際交流を深めているが、今回、パリの伝統あるサロン・コムパレゾンに招待を受けた。10年余にわたる大改修工事を完了したグランパレの幕開け展である。名誉あるこの機会に、CAF.Nの存在がPARISでも知られていくであろう。
これを契機に本展出品作家がより積極的にPARISへも進出し、新たな創造活動を展開していくことを心より願っている。

(パリ在住)




2006年度の終了した展覧会

コンパレゾン2006CAF.N
2006CAF.N ミシガン展
2006CAF.N 横浜展

CAF.NのNはNebula(ネビュラ)の頭文字で星雲の意味、アートの交流が渦巻状に展開されることと、充実したアートのエネルギーが新しい時代に生きる人たちに届くことを願って名付けられました。
 CAFは1978年以来、埼玉美術の祭典、第一次CAF、第二次CAF展と呼称を変更しながら、現代美術のコンセプトと表現の問題を社会に問う運動を展開してきましたが、これに加え、地域とアートの交流、さらに国際交流の方向性を中軸に位置づけ、「CAF.Nebula」と改称し新たに出発しました。
 それは、一極集中の進歩発展的思考に見直しがかかり、個人や地域の独自性が求められている現在、アーチストの自由で純粋な思考が、硬直化した地域の現状を打破する糸口を生み出せるかも知れないし、海外の異なる文化状況の中で創作された作品を目の前にした時、新しい行き方にヒントを与える何かを感じとることができるかも知れないからです。
 未知の大海原へ漕ぎ出した「CAF.N」の前途には多くの困難が予想されます。しかし、渦巻き交流するネビュラのエネルギーは必ずやいくつかの輝きを生み出すものと確信しています。

2006CAF.ネビュラ展実行委員会



"NEBULA"

Our artists group, the“Contemporary Artists Club”, has changed its name. It is now called the CAF.N Association. CAF is short for “Contemporary Art Festival”, and the letter N stands for “Nebula”, which reflects our wish for our art to develop and spread our widely, just like the spiral of a nebula in the sky. We ardently hope that our energy for our art will reach out to many people in this new age.
Twenty seven years have now passed since we first started to hold exhibitions. Examples include:
・1978-83 Saitama Art Festival (6 times)
・1984-87 Gendai Bijutsu Festival (4 times)
・1988 Exhibition of Contemporary Art by 120 Artists (Pre-CAF)
・1989-91 Contemporary Art Festival (CAF, in its initial stage)(3 times)
・1993-2003 CAF (in its 2nd stage)(10 times)
By means of projects such as these, CAF exhibitions were originally intended to raise social awareness of the expressions and concepts of contemporary art. The planning and managing of all the CAF exhibitions is done by the artists themselves.
Every year the main exhibition will be held at The Museum of Modern Art, Saitama; furthermore, one of the stars of the "Nebula" will shine bright in Kyoto, Yokohama, Iceland, Michigan and other cities with an exhibition by our members.
We hope that our“Nebula”of art will glitter and sparkle with shining examples of modern artistic culture.

The Committee of CAF.N Association


これまでの展覧会の歴史

1978-83 埼玉美術の祭典(6回)
1984-87 現代美術の祭典(4回)
1988 現代美術120人展(Pre-CAF)
1989-91 Contemporary Art Festival(CAF)(3回)
1993-2003 Contemporary Art Festival(CAF)(10回)

CAF.N(ネビュラ)協会のプロジェクト

2004.11 CAF.N協会創立展(埼玉県立近代美術館)171作家参加
2004.7 アイスランド、日本現代美術展(アイスランド、ハフナルボルグ美術館)40作家参加
2005.4 CAF.N京都展(京都、ギャラリーそわか)20作家参加
2005.11 2005CAF.ネビュラ展(埼玉県立近代美術館)123作家、12海外招待作家参加
2006.2 2006CAF.N横浜展(横浜市民ギャラリー)
2006.4 2006CAF.N ミシガン展(ミシガン大学デュッダーシュタット センター ギャラリー/アメリカ)
2006.11 コンパレゾン2006CAF.Nコーナー(パリ、グランパレ)14作家参加
2007.5 CAF.N松江展(島根県立美術館)20作家参加予定
2007.6 CAF.N仙台展(せんだいメディアテーク)約30作家参加予定