2008 CAF.ネビュラ展

アート竜巻フェスタ

場所:北浦和公園
日時:2008年11月16日 13:00〜15:00
アーティスト:根岸和弘

アート竜巻フェスタ,根岸和弘

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 「かざぐるま(風車)」は古くは平安時代からという説もあり、誰でも知っているものです。時には子供の玩具としてまた豊作、豊漁を願った風祭のシンボルとして人々の生活の中に深くかかわっていたようです。この「かざぐるま」を美術の視点から捉えて表現を試みました。
 「かざぐるま」の魅力は正方形に入れた4本の切り込みと、素材の持つ弾力を生かして平面から一気に立体かする構造にあります。そのためか形態も実にシンプルで美しい。平面から始まるので、色彩がほどこし易い。今回は1個につき最高8色を使い、全体で70種類以上のカラーシートが使われています。「かざぐるま」は気まぐれな風をうけ、時には速く、時にはゆっくり、また静止したり、その度に色はさまざまな混色を見せてくれます。そしてマス配置することによりランダムな動きと色彩が、屋外の移りやすい自然光の中で、色彩の美しさだけでなく、風や空気の動きを感じさせてくれるでしょう。
 「かざぐるま」それ自体が「アートの風」というメッセージを帯びながら、自立したアート作品になることを目指しています。みんなで作った1500本の「かざぐるま」が、通り抜けていく秋の風をうけて回る姿から、五感を通して自然との調和を感じ、日本の文化を再認識していただけたらと思います。この感動を、作った人と見る人が一時でも共有することが出来たなら、それは芸術であると確信し、また、それを願っています。

根岸和弘