2007 CAF.ネビュラ 松江展

松江展


■ 概況
CAFネビュラ松江展は、CAF.N会員有志20名 と地元山陰で活動している現代美術作家19名 の計39名の合同展という形をとった。 会場は宍道湖畔に美しくたたずむ島根県立 美術館の一般ギャラリー(全室)で、広く清潔な スペースの中でのすがすがしい展示であった。 山陰の作家の選出は新井知生(CAF.N松 江展実行委員会事務局代表) が「作品の現 代性」という視点から個々の作家に呼びかけ、 それに賛同した作家が集まったものだ。
CAF.Nのような現代美術家の作品が山陰に 来るのもそもそも珍しいことなのだが、山陰地 域の現代美術家が、公募団体や会派といった 組織制度の枠を超えて一同に会するのは初めてのことであった。そのため、また会期4日前に 地元新聞に「現代美術の楽しさ満載」という 大きな見出しでこの展覧会が紹介されたことも あり、関心は高く、一般の愛好家とともに地元 の美術家にかなりのショックを与えた。
会期中、中国新聞には「会場では(CAF.N) 会員の作品と(地元の作家の作品が)それぞれ 刺激し、また共鳴しあって、各自の表現を主張 している。このような作品展を重ねて地域に 美術との新たな接し方、感じ方が浸透するの だろう。」と報じられた。
5月19日に美術館レストラン「ベッキオ・ロッソ」 で催されたレセプションには、CAF.N側から 丹下副事務局長をはじめ20名、山陰側から 16名が参加し、盛大であった。2次会まで誰 も帰らず、交流として作品以外にも実りがある ものだった。
週末は会員の多くが松江城、出雲大社等の 観光も満喫したようである。
地方でのCAF.Nの活動のあり方や、交流の 仕方の指針のひとつを示した展覧会であった。

■ 記録
名称= CAFネビュラ松江展
会場= 島根県立美術館(1室、2室、3室)
会期= 2007年5月16日〜21日
主催= CAF.N協会・2007CAF.N松江展実行 委員会
入場者= 約700名
参加者39名= 新井知生・上田靖子・奥野由利・ 木島隆夫・甲谷武・小林幸子・高崎葉子高島 芳幸・多田洋子・中井弥生子・中村敞一・中村 齋子・平尾武夫・平塚良一・平野雅子・楫康 治・金山ヒロキ・狩野順/松村隆之・小西郁 江・佐田尚穂・村上秀夫・渡辺敏子・秋山文 生・今井恵子・八島久恵・生田眞・小野田博 子・佐藤美代子・佐野行徳・林嘉彦・細川 佳成・松本文仁・三島耕二・山岡晴夫・石上 城行・周藤豊治・吉田正純・吉田満寿美・ WILDS ALEXANDER
印刷物= DM兼フライヤー4000部、ポスター 200部、コメント&略歴パンフレット500部